海外リゾート風へのこだわりが生んだ
理想の住まい
子育て世代 収納・家事・キッチン 庭・テラス・バルコニー ペット共生 ガレージ 勾配天井・吹き抜け・ロフト

YouTube100時間で追求した海外リゾートスタイル
家が手狭になり、仕事も順調だったことから注文住宅を決意されたお客様。理想の家のイメージは、リゾート風、特にカリフォルニアの家でした。そのために約100時間ものYouTube動画を視聴し、日本の流行よりも海外の雰囲気や色使いを徹底的に研究されました。
「理想の100%は実現したが、実際に住むとまだまだこだわりたい事が出てくる」と謙遜されますが、完成した住まいは理想のスタイルの魅力が随所に表現されています。特に印象的なのは、エントランスから室内にかけて同じシリーズのタイルを使用し、屋内用・屋外用で用途は分けながらも見た目の統一感を徹底した点です。また壁にも同じタイルを使い、まさに海外リゾートホテルのような一体感のある空間を実現しました。
ご主人の遊び心あふれる寝室の参考にされたのは志摩観光ホテル、伊勢志摩サミットでイギリス首相が宿泊した部屋のワンルーム感や海の眺望。このホテルの宿泊体験から着想を得て、寝室はワンルーム的で趣味部屋も兼ねる設計とし、プロジェクター対応クロスやリビングセット、冷蔵庫などを設置。まるでワンルームマンションのような使い勝手でありながら、ホテルライクな高級感を両立させています。
間取りは、2階にリビング・キッチン・子供部屋、1階に夫婦の部屋と分けて家族各々のプライバシーを尊重した配置。半面、ダイニングとリビングの間に設けた中庭がこの家のシンボル的な解放感のあるアウトドアリビング空間となり、居心地の良い自然と家族が集まるリビングダイニング空間を実現しました。この中庭はプライバシーを重視し、外から中が一切見えないことも設計のポイントです。
リビング空間で特に印象的なのは、見える箇所に柱が一切ないことです。通常このサイズのリビングには構造上の柱が必要になりますが、テレビボードの両サイドに柱を配置し、デザインの一部として巧みに取り込むことで、開放的で美しい空間を実現しています。この工夫により、海外住宅のような広々とした印象を演出できました。

素材選定から照明まで、統一されたデザイン哲学
理想のスタイル実現には、素材選定が極めて重要でした。高品質なタイルや天井材など、色や質感にこだわり、グレージュなど新しい色も積極的に採用。タイルや床材など様々なサンプルを取り寄せて、統一感のあるデザインを追求されました。
床材にはフレンチヘリンボーンを採用し、数あるヘリボーン柄を担当スタッフと共にさまざまな種類を調べ、とことんこだわり抜いて選択されました。幅広(20cm以上)のフローリングをホワイト色で統一し、内装色はベージュ系を中心に、ブラウンやグレーはほぼ使わず、明るめの色調で統一。色調やデザインなどはご主人が一手に担う事で統一感を出すという考えのもと、家全体の調和を図っています。
洗面台は床タイルに合わせて袖壁を造作し、ホテルのような雰囲気を演出。生活感を排除するため、壁や天井に余計な照明やコンセントを極力設けず、フロアコンセントを採用するなど、一般住宅では少し珍しい仕様も取り入れています。ライティングにもこだわり、室内のダウンライトの数は極力少なくし、間接照明を中心とした設計を採用されました。中庭や外構の屋外照明は、室内からキレイに見えるように光の強い施設用の照明を導入して明るくし、夜間の雰囲気と防犯面も両立されています。
施主様も週1回現場に通い、理想実現のためのこだわりは最後まで続きました。
この住まいは、単なる憧れではなく、徹底的な研究と素材選定、そして妥協のない施工によって実現されたリゾートスタイルの傑作といえるでしょう。海外リゾートの雰囲気を日常に取り入れたい方にとって、参考になる要素が数多く詰まった事例です。







